小学校の学習指導要領が変わります。学習指導要領とは、学校で学習すべき事柄を定めたもので、定期的に改訂されています。2011年度の「脱ゆとり」も学習指導要領に改訂に伴うものです。小学校、中学校、高校と、それぞれに学習指導要領があり、今回は、小学校の学習指導要領が変わります。学習内容が変わるので、教科書も変わることになります。

今回の変更点は、主に、2つ有ります。
(1)英語の教科化
(2)「考える力」を重視

最大の変更点は、英語が、正式な教科として採用されたことです。とは言っても、中学校で学習していた英語を前倒しで学習する、ということではありません。中学英語は文法が土台になっていますが、小学校英語はコミュニケーションが土台になっています。通常は、小学校→中学校→高校の接続を意識し、小学校の勉強を土台に中学校の勉強があり、中学校の勉強を土台に高校の勉強がありという学習内容になりますが、英語については、小学校の英語と中学校とでは、接続が意識はされていません。塾で英語を受講するとしたら、小学校の教科書をベースに塾での授業を進めるべきか、中学校の先取りとして塾での授業を進めるべきか、しっかりと検討しておく必要がありそうです。

「考える力」については、高校までの学校教育全体のテーマになりつつあります。算数では、統計の学習内容が充実し、数学的な考え方を身につける時間が多くなります。国語についても、因果関係の見つけ方、統計資料の読解方法といった、考え方をテーマにした変更が見られます。ただ、「脱ゆとり」のような大きな変更はなく、微調整にとどまるような雰囲気です。

塾で使用する教材も、来年度は、新しい学習指導要領に沿ったものになります。常に最新の指導要領に対応できるよう、準備を進めています。

個別指導塾のエール学院
学院長 小澤典生