高校3年生になると、勉強に忙しくなります。最終的に受験する大学は、出願までに決めれば良いのですが、その前にいくつか大学の候補リストを作っておくと、3年生になってから余裕を持てるようになります。できれば、2年生の終わりまでに、15~20程度の大学をリストアップしておくと良いでしょう。
日本全国には、800近い大学があります。全てを一つ一つ見ても構いませんが、時間がかかってしまいます。そこで、大学選びは、ステップを踏みながら進めていくことになります。最初のステップが、学部・学科選びです。つまり、大学で、何を学びたいのかを探すということですね。
大学は、学べる内容ごとに、「学部」「学科」「専攻」「コース」などに分かれています。日本最大の大学である日本大学には、16の学部が設置されています。しかし、日本大学で、全ての学問が学べるわけではありません。例えば、日本大学には、看護系や福祉系の学部は設置されていません。学部を決めると、自然と大学の数が絞られていくわけです。
とは言っても、何を学びたいのか?と問われても、困ってしまう生徒もいると思います。この先の人生に大きな影響を与えることなので、簡単には決められませんよね。
学部選びをするためには、各学部で学べる内容を知らなければなりません。是非、1年生・2年生の間に、いろいろな大学のオープンキャンパスに顔を出してみましょう。オープンキャンパスでは、模擬授業が行われていることがあります。興味がありそうな学部も、逆によく知らない学部も、できるだけ多くの学部の授業を受けてみましょう。また、インターネットで調べることもできます。YouTubeで講義を公開している大学もありますし、「夢ナビ」というサイトでも、動画や文章で学べる内容を見ることができます。興味があれば「○」、まあまあ興味があれば「△」、興味がなければ「×」のように、リストを作って記録しておくと、あとで見返すことができます。
学部選びは、様々な要素が複合的に絡み合っています。自分自身の希望、就職、親の希望、学費、いろいろな人からのアドバイス・・・などなど。迷ったら、学校の先生や塾の先生に相談してみましょう。もちろん、保護者の方にも相談して下さい。現時点で、正解は分かりません。だからこそ、多くの人の意見を参考に、最後は自分で結論を出すと良いでしょう。
理想は1年生の間に、遅くとも2年生の12月頃までには、何となくは学部を決めておきましょう。学部が決まったら、大学選びです。
プロ講師による個別指導塾《エール学院》
学院長 小澤典生