「自立学習」という言葉を、頻繁に聞くようになりました。「集団指導」「個別指導」のように、「自立学習」が塾における一つの指導形態になりつつあります。
とは言え、「自立学習」の塾が「個別指導」の看板を掲げている場合があり、「自立学習」と「個別指導」が曖昧になることもあります。
実は、「自立学習」と「個別指導」には、両方とも、塾業界としての明確な定義はありません。塾が、「個別指導」と言えば個別指導ですし、「自立学習」と言えば自立学習となるのですが、私が見る限りだと、両者は全く違う指導法のように思います。

[box class=”box33″ title=”自立学習とは”]
問題演習を中心とした指導法です。問題演習を進めながら、分からない部分のみを、ぐるぐる巡回している講師に質問する、と考えて下さい。講師付きの自習と考えても良いかも知れません。講師1人に対する生徒数は、5人~15人程度と、個別指導に比べ多めです。
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[box class=”box33″ title=”個別指導とは”]
講師による説明と問題演習の両方を取り入れた指導法です。自立学習に比べ、講師による説明の時間が長く確保されています。講師1人に対する生徒数は、1人~4人程度です。
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自立学習の塾は、授業料を低く抑えることが出来ます。1授業につき1,000円~2,000円程度が相場と言えます。講師による説明が不十分になりがちなため、映像授業と組み合わせることも多いようです。
個別指導の塾は、授業密度は濃いのですが、どうしても授業料は高くなります。1授業2,500円~4,000円程度でしょう。
自立学習は、単元を全て説明して欲しい、という要望にはなかなか応えられません。また、余りにも誤答が多いときも、十分な説明は期待できないでしょう。一方で、それほど説明は求めていない、とにかく勉強時間を確保したいといった生徒には、向いていると思います。
個別指導と自立学習で、どちらが良いかというのは一概には判断できません。塾に何を求めているのかによって、どちらが良いのかは違ってきます。まずは、説明を聞いてみると良いでしょう。
プロ講師による個別指導塾《エール学院》
学院長 小澤典生