エール学院の小澤です。
同じ単元を教えるときでも、色々な教え方が存在します。
例えば、私の担当科目である高校英語で考えてみましょう。
大学入試で最も狙われやすい単元の一つが、「時制」です。
時制を初めて教えるときや、時制に苦手意識を持つ生徒に教えるときは、詳しく丁寧に時制を解説します。
「時制とは?」から始まり、時制を学ぶときのポイント、「現在形」「現在進行形」「現在完了形」の違いなどなど。
時には論理的に解説したり、時には暗記しやすいようにポイントをまとめたりしながら、最初から最後まで一通り説明します。
一方で、学校の定期試験や大学入試直前期で、生徒がある程度は時制を理解しているのなら、問題の解き方に重点を置いた説明になります。
時制の単元から、どの様な問題が出題され、その問題のどこに注目して、どの様に解いていくのかといったことが中心です。
授業中の時間配分も、説明よりも問題演習の方がウェイトが高くなります。
時制は時制なのですが、生徒の理解度やタイミングによって、複数パターンの教え方があって、その時に合わせた教え方を使います。
「教え方の使い分け」がしっかり出来るのかは、講師の技術力の差でもあります。
適切なタイミングに適切な教え方が出来てこそ、一流の講師と言えるでしょう。