大学受験生で、推薦入試の利用を考える人は多くいます。
推薦入試は、学力試験が不要の上(学力試験を課す大学も有ります)、11月頃には結果が決まるので受験生の負担が少ない入試方式です。
一方で、一般入試による入学者との「学力格差」が問題視されており、文部科学省も「受験生の学力を見るように」との要請を、各大学に行っています。
最近では、一般入試での入学者と、推薦入試での入学者が、ほぼ半分ずつになっています。
しかし、難関大学を見ると、推薦入試での入学者の割合は2割~3割程度で、「一般入試重視」の傾向が明らかになっています。
2013年入試でも、中央大学や立教大学の一部学部で推薦入試の廃止が行われます。
また、早稲田大学国際教養学部でも、任意提出だった英語試験の結果(英検、TOEFLなど)が提出必須になったりしています。
つまり、推薦入試を継続する大学でも、何らかの方法で学力を見る事が多くなっていると言う事になります。
推薦入試は、使い方次第では、非常に効果的な入試方法です。
しかし、一般入試重視の傾向が強まっている以上、推薦入試だけに頼るのは危険でしょう。
推薦入試を狙う人は、「学力は関係ない」との思いから、勉強をしない人も多くいます。
大学入試は結果が出るまで分かりませんので、推薦入試を考えている人も、一般入試の対策はしておきましょう。